25年間なにもしない管理組合がありました。さすがに建物の劣化が激しく、もっと早くに修繕したほうが金銭的に有利だったと感じました。ただ、10年と15年であれば、それほどの差はないと思います。センターは、修繕ありきの立場ではなく、修繕時期を総合的に判断し、アドバイスします。
センターとしては、業者選定は透明性が大切だと考えます。そのためには、まず組合員から見積依頼業者を募ります。それでも出てこない場合は、業界紙への公募も可能です。また、センターで実績があり、かつ、評判の良かった業者のリストから管理組合の皆様と一緒にピックアップすることも可能です。センターには賛助会員や業者協力会のような制度はありません。
足場をかけてみたら、外壁等のタイルの状況が思った以上に悪く新築時の瑕疵が疑われる場合があります。そうした事例はいくつもあり、現在も、会員マンションで裁判を起こす準備のお手伝いをしています。担当建築士と当法人が推薦する瑕疵問題に精通した弁護士とで、管理組合の利益を守るためのご協力は惜しみません。
現場代理人は、工事全体の工程を計画・管理し、また各工種の職人手配、材料の納入手配等、現場で工事関連の指揮を執り采配を振るう役割を果たし、更には居住者の対応も行う存在です。
現場代理人の資質や経験値は工事金額と同じく、とても重要な会社選定要素となります。
ヒアリングには予定される代理人が出席しますので、当日はその人の印象や相性が合うかどうか、コミュニケーション力等を判断基準にされるとよいでしょう。
最近の施行業者さんは工事のアフターサービスの充実に力を入れていますので、ある程度は業者さんに任せてよいと考えています。ただ、アフターサービス点検が実施されない、補修方法がわからない等のトラブルがあれば、ご相談ください。また、センターは会員に対して技術支援を行っていますので、工事が終わったからといって縁が切れてしまうわけではなく、理事会のメンバーが変わったとしてもセンターが継続して工事をフォローしていけるという強みがあります。